空撮 東日本大震災 いわき沿岸津波被害の記録
○全映像 119分
○収録地域 久ノ浜~勿来 (小名浜の埠頭は除く)
○2011年3月11日金曜日 午後2時46分 東日本を襲ったこの大震災はわれわれのふるさと
いわきにも大きな爪痕を残しました。自然に恵まれたこのいわきに猛威をふるったこの天災を
体験した経験を将来にわたり語り継がれていくようにと思い、空の上から資料的見地から記録
しました。永久保存版です。
○収録場所と日時
4月1日:8時30分~9時30分頃 :沼の内 薄磯 豊間 合磯 江名 中之作 永崎 神白 小名浜
4月2日:14時~14時30分頃 :須賀 岩間 小浜 サンマリーナ 勿来
4月3日:14時~14時20分頃 :久之浜 波立 四倉
4月6日:16時~16時30分頃 :新舞子 四倉
○撮影場所は久之浜から勿来までのいわきの沿岸部、2時間弱の映像です。
津波被害のありのままの状態をじっくり観ていただくための映像構成となっています。
地区毎の被害状況がモーターパラグライダー独自の視野で検証出来ます。
地上で撮影した写真を織り交ぜたり、震災前後の変化の比較画像も見比べられます。
DVD機のリモコンのメニューボタンを押すか、本編が終了するとメニュー画面
が表示され18箇所の地区ごとに分けたチャプターが出てきますので場所を選んで
好きな場所から再生することができます。
巻末には特に被害の大きかった塩屋埼灯台の南北の薄磯地区、豊間地区
については被災前の美しい街並み主体の映像も紹介しています
この映像だけは、今回どうしても入れたいと思いました。
何の気なしに眺めていたこの地区の街並みは、今回の津波で失って初めて
その素晴らしさを再確認させられることになってしまいました。
緩く湾曲した鳴き砂の長く続く砂浜は、
南には対の岩の間から昇る日の出を見れる二見ヶ浦
北には断崖の岬の上に佇む塩屋埼灯台
海岸線に沿った道路にすぐ脇に立ち並ぶ長閑な雰囲気の民家の数々。
潮風を常に感じられ、教室の窓からは絶景を眺められる学校。
何処にでも在る様に思っていた風景は、実は凄いバランスで調和した理想の海岸線の
風景だったんです。この景色を是非皆さんの記憶に留めて頂きたいと思います。
この映像の部分には、「かもめの視線」の音楽担当のアベ マンセイ氏が
今回の作品のために特別にアレンジし録音した日本の名曲 故郷(ふるさと)を
様々な思いを込めて弾いたギターインストにのせてお届けします。
「かもめの視線」シリーズはご覧に成られる方々に爽快な気持ちに成って頂く事を念頭において
製作してまいりましたし、私本人としましても、美しい景色を楽しみながらフライトしておりました。
しかし、今回の作品は全然別の意味に成ってしまいました。
これからのフライトも、以前の様な気持ちでは2度と飛ぶ事は出来なくなってしまうのかもしれません。
しかし、これからも自分は少しづつ復興してゆく様子を、撮り続けて行きたいと、今は強く思っております。
津波が過ぎ去った現在の海は、依然と同じ様に美しい海です・・・・・・